2024年9月9日月曜日

熱望










 

【今週の一枚】













Beabadoobee - This Is How Tomorrow Moves [Dirty Hit 2024]

フィリピン生まれロンドン育ちのBeabadoobeeことBeatrice Kristi Lausの2年ぶりの3rdアルバム。

今作はUKメジャー・チャート初登場1位を獲得したというのだから凄まじい。

去年はTaylor Swiftの全米ツアーのサポート・アクトにも抜擢されたようで、正に今が旬のアーティストと言えるのでは。

リード・シングルにしてオープニング・トラック「Take A Bite」やそれに続く「California」はライブで聴くとさぞや盛り上がるだろうなと思えるが、今作はぐっと楽曲のヴァリエーションが広がった印象で、「Girl Song」やタイトル・トラックにしてラストを飾る「This Is How It Went」などアコースティックな佳品が凄く良い。

なかでも日本で全面ロケを敢行してMV制作をして話題を呼んだ「Ever Seen」などはそれこそ絶品と言える仕上がりで彼女のキャリアを代表する曲のひとつになるのではないだろうか。

ところで個人的に復活を熱望しているバンドのひとつに英国ブリストルのThe Sundaysが居るのだけれど、彼らの名曲「Here's Where the Story Ends」をBeabadoobeeがカヴァーしているヴィデオを発見して猛烈に感激した記憶がある。

The Sundaysのリード・シンガーHarriet Wheelerは本当に魅力的な歌い手だけれど、Beabadoobeeは彼女の系譜に連なる才能の持ち主だと思える。

「Can't Be Sure」とか演ってくれたら間違いなく泣いてしまうだろうなあ。