【今週の一枚】
Perfume Genius - Glory [Matador 2025]
シアトル出身のPerfume GeniusことMichael Alden Hadreasによる3年ぶりの7thアルバム。
1stアルバム「Learning」をリリースしたのが2010年の事なので15年のキャリアを通じコンスタントに作品を届けてくれており、かつ駄作が一枚もないというのは圧巻と言えるのではないだろうか。
今回の作品も期待を裏切らないクオリティを誇っているが、彼の生み出す音楽がネクスト・チャプターに入ったと実感させてくれる。
オープニング・トラック「It's a Mirror」とAldous Hardingとのデュエットを披露した「No Front Teeth」と掴みの2曲からして感動的だが、5曲目の「Left For Tomorrow」、そして9曲目の「In a Row」の二つのトラックは突出した完成度を誇っていると思える。
長年のコラボレーターBlake Millsが今回もプロデューサーを務めており、ギタリストのMeg DuffyとGreg Uhlmann、ドラマーにTim Carr とJim Keltner、ベーシストにPat Kellyと多彩なゲスト・ミュージシャンが作品に彩りを添えている。
Perfume Geniusの勢いはこれからもまだまだ衰えそうになさそうだ。