【今週の一枚】
これまた大器が現れた。
kmoeはVancouverを拠点に活動するKale Itkonenによるソロ・プロジェクトで今作がデビュー・アルバム。
2001年生まれの彼、ティーンエイジャーの頃からSoundCloud上に音源をUPし注目を集め、インディー・レーベルdeadairとの契約を交わし、今回の作品のリリースに漕ぎつけた模様。
初期の頃はかなり電子音楽に傾倒した作風だったようだが、オルタナティブな轟音ギター・サウンドが実に鮮烈な印象を与えてくれる。
彼のbandcampのキーワードにはdigicore、hyperpop、indietronicaといった単語が羅列されており、かなり自覚的にそういった要素を作品作りに取り込んでいるのだろう。
またメロディ・メイカーとしての力量もかなりのもので、80年代NWのバンドを彷彿とさせるその歌声と相俟って聴きごたえは十分過ぎる程だ。
ちなみに彼のInstagramのフォロワーにはiglooghostやbrakenceが名を連ねており、若き才能の共振ぶりに思わず頬が緩んでしまう。