【今週の一枚】
Arms and Sleepers - What Tomorrow Brings [Pelagic 2024]
ボストンで2006年に結成され現在はベルリンを拠点に活動するArms and Sleepersによる14枚目のフル・レングス。
元々Max Lewisとのデュオとして活動していたが、現在はMirza Ramicのソロ・プロジェクトとなっている模様。
これまで14枚のアルバムに加え20枚ものEPをリリースしているというのだから、かなり多作の部類に入るのではないだろうか。
今作のトラック・リストを見てみると全17曲収録されているうち最初の5曲、次に4曲・4曲・4曲という並びになっており、1枚のアルバムでありながら4部作とも言える構成となっている。
多様ななエレクトロニック・ミュージックの影響下にあると言えるArms and Sleepersだが、そのサウンドに一貫しているのはメランコリーを追求する姿勢であり、今作でもそのスタイルは全くブレていない。
Sofia Insuaをフィーチャーした「Belfast」はアルバムのハイライトの一つになっているが、同曲はケネス・ブラナー出演の同名映画にインスピレーションを得て制作されたものなのだとか。