【今週の一枚】
Andrew Bird Trio - Sunday Morning Put On [Concord 2024]
ヴァイオリンを携えた吟遊詩人Andrew Birdの新作はベーシストにAlan HamptonとドラマーにTed Poorを迎えてAndrew Bird Trioとしてリリースされた。
20代の頃に住んでいたシカゴのアパートでよく聴いていたオールド・ジャズを独自の解釈でカヴァーするという趣向の作品で唯一のオリジナルであるラスト・トラック「Ballon de Peut-etre」を除いて、コール・ポーター、デューク・エリントンといった往年の巨匠の作品を即興演奏で録音している。
オリジナルでサックスが用いられているパートをヴァイオリンで演奏しているが、これはこれで味わい深い。
緊張感を保ちつつもどこかリラックスしたムードも漂う貫禄のセッション集、彼独自の「グレート・アメリカン・ソングブック」に仕上がっていると思える。