2025年12月25日木曜日

Selection 2025

 














01.Flowers - Sugar Cherry [Land of Pine]

02.choke enough - Oklou [choke enough]

03.Over for me - Claire days [I remember something]

04.Rocks - Daniel Ögren [Pine]

05.Caravan - Western Skies Motel [Trails]

06.Every Day There's a Sunrise - Jules Reidy [Ghost / Spirit]

07.Walk Home - Bon Iver [SABLE, fABLE]

08.In a Row - Perfume Genius [Glory]

09.Death by Entertainment - Sam Akpro [Evenfall]

10.Corinthians - billy woods [GOLLIWOG]

11.Thousand yard stare - kmoe [K1]

12.Endless Reminder - Richard Shelest [Sunny Season Is Over]

13.Take Care of Me - Annahstasia [Tether]

14.CSIRAC - Ninajirachi [I Love My Computer]

15.Dudu - yeule [Evangelic Girl is a Gun]

16.In a Trance - Rival Consoles [Landscape from Memory]

17.horcrux - Loyle Carner [hopefully !]

18.Lunch At Dune - Gordi & Soak [Like Plasticine]

19.The Passionate Ones - Nourished by Time [The Passionate Ones]

20.Spicy City - Malibu [Vanities]

21.broken well - Purity Ring [purity ring]

22.Reliquia - Rosalía [LUX]

23.weaponx - crushed [no scope]

24.GODSTAINED - Quadeca [Vanisher, Horizon Scraper]

今年の十枚

 














Quadeca - Vanisher, Horizon Scraper [X8 Music]

Rosalía - LUX [Columbia]

Purity Ring - Purity Ring [The Fellowship]

Geese - Getting Killed [Partisan Records]

Dijon - Baby [R&R]

kmoe - K1 [deadAir]

Billy Woods - Golliwog [Backwoodz Studioz]

Sam Akpro - Evenfall [ANTI-]

Jules Reidy - Ghost/Spirit [Thrill Jockey]

John Glacier - Like a Ribbon [Young]

Oklou - choke enough [True Panther Sounds]

2025年12月22日月曜日












 【今週の一枚】














Sugar Cherry - Land of Pine [X8 Music 2025

Sugar Cherryはデトロイト出身で現在フィラデルフィアを拠点として活動するシンガー・ソングライターにしてプロデューサーのAndrew Rozeyによるサイド・プロジェクト。

今回のアルバムはQuadeca主宰のX8 Musicよりリリースされ、オープニング・アクトとしてツアーを共にする関係なのだとか。

Rozeyはダークなエモトラップやゴスロックの括りのサウンドを標榜しているようだが、制作に六年の歳月が費やされたというこのプロジェクトは正統派インディー寄りの仕上がりとなっている。

52分の収録時間とやや長尺な作品だが19曲の楽曲は様々な表情を見せてくれており全く飽きさせない。

なかでも圧巻はラスト・トラックの「Ten Thousand Pine」でドローン・ミュージック調のトラックが不穏なムードを醸し出しつつ演奏されているのだが終盤にかけて怒涛のノイズが展開されており、Velvet Undergroudの往年の名曲「Heroin」や「Sister Ray」なんかが想起されてしまった。

Sugar Cherryとしてはこれが唯一にして最後の作品となるとの事だが、Rozeyとしての活動と並行しつつまたアルバムを作ってもらいたいものだ。



2025年12月15日月曜日
















 【今週の一枚】













Quadeca - Vanisher, Horizon Scraper [X8 Music 2025]

LA出身のシンガーにしてラッパーQuadecaことBenjamin Laskyによる4thアルバム。

彼の出自はユニークで11歳で自身のYoutubeアカウントを開設、ゲーム実況をしつつラップ・ミュージックに傾倒していき14歳でフリースタイルラップの動画をUPし始めたそうだ。

現在25歳の彼は既に10年以上のキャリアがあるワケだが、今回のアルバムも通り一遍のヒップ・ホップ作品とは一線を画す、正に一筋縄ではいかない内容となっている。

クラウド・ラップ、エモ・ラップの文脈で語られる事の多いQuadeca、アコースティック・サウンドやストリングスの絡め方が絶妙で、時にポエトリー・リーディング調になったり、オート・チューンでエフェクトがかけられたりする彼自身の歌唱も実に味わい深い。

先行シングルとなった「GODSTAINED」はフォークトロニカ調のトラックにポエトリー・リディングを絡めた流麗な佳曲で、アルバム終盤の「THE GREAT BAKUNAWA」ではDanny Brownをフィーチャー、攻撃的かつ強烈なラップを披露している。

この作品は海をテーマにしたコンセプトアルバムだそうで、フィリピンのカミギン島でQuadeca自身が撮影した映像作品もUPされている模様。

ネットから現れた若き才能による一大叙事詩的作品、存分に堪能したいトコロだ。









2025年12月8日月曜日

















【今週の一枚】














羊文学 - D o n’ t L a u g h I t O f f [F.C.L.S. 2025]

羊文学、2年ぶりの5thアルバム。

前作をリリース後も非常に精力的に活動しており、武道館2DAYSを始めとして国内ツアーはもちろんアジアン・ツアー、欧米でのツアーも敢行、その途轍もないバイタリティに圧倒される思いがしたものである。

ドラマーのフクダヒロアが体調面の問題で一時離脱をしており、サポート・メンバーでex. CHAIのユナがツアーに参加、今作も多くの楽曲でドラムを叩いている模様。

3rd収録の「光るとき」や前作の「more than words」のような所謂キラー・トラックはないように思うが、楽曲のクオリティが全体にハイレベルで安定しているように感じられた。

これまでも様々なタイアップを手掛けてきた彼女たちだが、今回もアニメ「推しの子」のエンディング・テーマ「Burning」、ドラマ「119エマージェンシーコール」の主題歌「声」そしてTAKANAWA GATEWAY CITY未来体験シアター オリジナル楽曲タイアップの「未来地図2025」と実に積極的だ。

なかでも「Burning」はゴリゴリのシューゲイズ・ギターが印象的で、コレをアニメに採用するというのもとても野心的な取組だと思う。

今年のフジロックにも出演した羊文学だが、出演していたなかで注目したアーティストを問われてフォー・テットやフレッド・アゲインの名前を挙げており、なんだか嬉しくなってしまった。

ちなみにアルバム・タイトルの文字毎に半角スペースが入っているのは特に意味があるというワケではなくて「単にかわいいから」だそう。



2025年12月1日月曜日

星屑










 

【今週の一枚】













Anna von Hausswolff - ICONOCLASTS [Year0001 2025]

スウェーデンGothenburgのアート・ロック・アーティストにしてオルガン奏者のAnna von Hausswolffによる5年ぶりの6thアルバム。

これがかなりの異色作となっている。

自ら演奏するパイプ・オルガンと歌唱がベースになっているのだが、一枚のアルバムのなかにあってアバンギャルド・ジャズ、ダーク・アンビエント、ドローン・ミュージックと楽曲毎に様々な表情を見せ、時としてマス・ロック的なアプローチをも見せているのだから興味深い。

また4曲目の「The Whole Woman」ではロック界の大御所Iggy Popがフィーチャーされており、朗々たるバリトン・ボイスで感動的なデュエットを披露している。

加えて7曲目の「Aging Young Women 」には異色のアメリカン・ゴシックの歌姫Ethel Cainが参加しているのも話題を呼んでいるようだ。

多くの楽曲でサックスやクラリネットを演奏しているOtis Sandsjöの存在も今作の独特のスパイスとなっているように思えた。

プロデュースはAnna自身とFilip Leymanの共同作業となっており、多くの楽曲で演奏にも参加している。

ネット上ではこの作品を絶賛するコメントやレビューを数多く目にしたが、一方で批判的な意見も散見されたのは問題作たる所以だろう。