他人事とはいえ、やっぱり凹みます。
【今日の一枚】
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Kaki King - Junior [Rounder 2010]
これからもどんどん歌っちゃって頂戴。
【今日の一冊】
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野村 進 - コリアン世界の旅 [講談社プラスアルファ文庫]
日本のマスメディアは韓国・朝鮮系の住民に対して、大きく分けると二通りの見方しかしてこなかったように思われた。ひとつは、何だか重苦しくて厄介そうな話だから取り上げないほうが無難だろうという、事実上のタブー視である。もうひとつは「強制連行」や「国籍条項」や「指紋押捺」といった用語がことさら強調される、「在日問題」としての問題視である。私は、どちらの見方にも違和感を覚えた。タブー視は言うまでもないが、問題視も結局はお互いのためにならないのではないか、と。いずれの場合も、すっぽり抜け落ちているのは、通名(日本名)を名乗っていたり、日本国籍を取っていたりするがため、私たちから「見えなく」されている大多数の韓国・朝鮮系の人たちの日常の姿なのである。
この本が書かれた十数年前も今も、殆ど状況は変わっていないんじゃないのかな。