【今週の一枚】
Friko - Where we’ve been, Where we go from here [ATO Records 2024]
シカゴのインディー・シーンに彗星の如く現れたバンドのデビュー・アルバム。
FrikoはギタリストでヴォーカリストNiko KapetanとドラマーのBailey Minzenbergerの2名から編成されるデュオ。
その佇まいはごく自然体で、飾らない雰囲気がなんともクールだが、彼らの奏でる音楽の持つ破壊力は一筋縄ではなく、生み出されるカタルシスは格別なものであると断言できる。
シューゲイザーのシーンが盛り上がっていた頃の高揚感やエモのバンドが次々と傑作を生みだしていた時代を彷彿とさせる。
その異形なイメージはピクシーズが登場してきた時がこんな風だったのかな、と思わされたり。
自分達のテーマソングなんだ、という冒頭の「Where We’ve Been」からして実に感動的だが、轟音ギターがうなりをあげる5曲目の「Chemical」なんぞは聴くたんびに血沸き肉躍る思いがするし、8曲目の「Get Numb To It!」は所謂アンセムに成り得るトラックではないだろうか。
それにしても凄えのが出てきたな…。