【今週の一枚】
Salvia Palth - Last Chance To See [Danger Collective 2024]
Salvia PalthはニュージーランドのDaniel Johannによるプロジェクトで、今作が11年ぶりの2ndアルバム。
2013年のデビュー作「Melanchole」は彼が弱冠15歳にして録音した音源で当初Bandcampで発表され、大いに話題を呼んだ模様。
その後Adore, 1996なる名義で活動、作品もリリースしたようだが、7年の歳月をかけて今作を完成に漕ぎつけ、今回のサプライズ・リリースとなったようだ。
ドラマーとしてSamuel Austinの名前がクレジットされているが、その他の全ての楽器の演奏はDaniel Johann自身によって手掛けられている。
そのDIY的なスタイルからベッドルーム・ポップという形容が為される事が多いようだが、広義のエモの括りでも違和感は無いし、実に良質なインディー・ローファイ・ロックだと思う。
Neutral Milk Hotelの名前が引き合いにだされたりしているようだが、初期Death Cab for CutieやRocketship、インディー期のThe Flaming Lipsあたりも想起させられた。
いずれにしてもドリーム・ポップの名盤の系譜にその名を刻む作品だと思う。