【今週の一枚】
Kiasmos - II [Erased Tapes 2024]
ポスト・クラシカル界の重鎮Ólafur Arnaldsとエレクトロポップ・バンドBloodgroupのマンバーJanus RasmussenによるデュオKiasmosによる10年ぶりの2ndアルバム。
この間、2015年には「Looped」と「Swept」の2枚のEPを発表、2017年にEP「Blurred」をリリースしているが、それから既に7年が経過しており、久々の音源に心躍らされる。
今作は2020年から2021年にかけてバリ島のÓlafur所有のスタジオで制作されたようで、ガムランなどバリの伝統的打楽器やJanusによるフィールド・レコーディングもサンプリングしているそう。
ミニマル・テクノの無機質なビートに乗って流麗なメロディが奏でられていくさまは、本当に美しいと感じられるが、なかでもM4「Laced」とM10「Dazed」のクオリティが突出しているように感じられた。
メンバー二人がシンセサイザーとエレクトロニクスを駆使して作り上げられたサウンドに加え、Ólafurがオーケストラル・アレンジメントを施したストリングス・カルテットも全面的に導入されている。
ミキシングはStyrmir Hauksson、マスタリングはZino Mikoreyが担当しており、Studio Torsten Posseltによって手掛けられたアートワークも素晴らしい。
そんなワケで10月のリキッド・ルーム公演のチケット、獲れたどー!