【今週の一枚】
The Innocence Mission - Midwinter Swimmers [Bella Union 2024]
毎度思うことだけどThe Innocence Missionを全く聴いたことのないヒトに「このヴォーカル、まだ10代なんだよ」と言っても殆どが信じてくれるんではないだろうか。
ペンシルベニア州ランカスターの高校の同級生で1986年に結成され、デビュー・アルバムをリリースしたのが1989年、今作が4年ぶり13作目の作品となる。
「永遠の少女の歌声」と言っても過言ではないKaren Perisのヴォーカルは健在で、作品を追う毎に瑞々しさを増しているようにさえ思えてしまう。
40年近くにわたる長い活動のなかでも殆ど音楽性が変わることはなく、今回のアルバムも正にエバーグリーンと呼ぶべき珠玉の楽曲集に仕上がっていると言えるだろう。
今作は先行シングルにしてオープニング・トラックの「This Thread Is a Green Street」を夫のDon Perisと共作している以外はすべての楽曲をKarenが作曲しており、彼女のソングライターとしての力量を存分に堪能できる作品となっている。
それにしてもこれだけ長くやっていると作品のクオリティにバラつきが出そうなモンだけど、彼らの音楽は本当に安定しているし、かつ魅力的だと思う。
これからもずっと色褪せる事はないんだろうなあ。