2025年9月8日月曜日

古巣














 【今週の一枚】














Cass McCombs - Interior Live Oak [Domino 2025]

Cass McCombsがANTI-レーベルから出した2枚のアルバム「Tip of the Sphere (2019年)」と「Heartmind (2022年)」にはとても思い入れがあって、当時愛聴しまくったワケだけど、昨年初期の未発表曲集「Seed Cake On Leap Year」を古巣Dominoからリリースしたのに続いて新作「Interior Live Oak」をリリースした。
全16曲で収録時間1時間14分という大作で、フィジカル版はダブル・アルバムの仕様となっている模様。
その内容は今回も充実しまくっており、2枚に分けてリリースしてもおかしくないように思えるが、多作な彼の事来年くらいにまた新作をドロップしてくれるような気もする。
今作の制作にあたってはベイエリアでは初期のコラボレーターJason Quever(Papercuts)やChris Cohen等が参加、NYではMatt SweeneyやMike Bonesといった面々がその名を連ねている。
アメリカーナ、フォークロックに類される彼の音楽、弛緩しているようで一定のテンション、緊張感が保たれており、聴いていて実に心地よい。
RHPのMark KozelekやSongs OhiaのJason Molinaなんかに比べるとその音楽的アプローチは伝統的で正統派のそれと言えるだろうが強烈な個性の持ち主なのは間違いないと言えるのではないだろうか。