【今週の一枚】
Loyle Carner - hopefully ! [Virgin EMI 2025]
2023年の前作「Hugo」で大きな商業的成功を収め、有力レビューサイトや音楽誌の称賛を集めたLoyle Carner、2年ぶりの4thアルバム。
恵比寿ガーデンホールで初めて観る事が出来た彼のパフォーマンスは本当に感動的であった。
所謂まくしたて系のフロウとは対極にある彼のラップ・スタイルはより一層抑制的なものとなったおり。スムース・ホップ、メランコリック・ラップとでもいうべき独自のサウンドスケープを構築している。
なかでもタイトル・トラックのM8「hopefully」やM6「horcrux」に顕著なのだが、躍動感あふれるビートに乗って紡がれる彼のラップは途轍もなくクールでありつつ「低温なのにアツい」。
今作にも豪華なゲスト陣が名を連ねているが、なかでもNick Haimの客演に反応させられた。
そろそろ自身のアルバムにも期待したいトコロである。